« 北川景子ちゃん 本日発売の「B.L.T」に表紙で登場! | トップページ | 宝塚歌劇 雪組公演「ソルフェリーノの夜明け/Carnevale 睡夢」観劇記―後編 »

2010年2月27日 (土)

宝塚歌劇 雪組公演「ソルフェリーノの夜明け/Carnevale 睡夢」観劇記―前編

どうもMC-K3です。昨日は先に更新していた記事を此方の独断で差し替えてしまい

当Blogをご覧になられている方に御迷惑をお掛けしたことをお詫び致します。m(__)m

実は…またココに来て、この時期恒例ではありますが、花粉症がヒドくなったため

昨日一旦病院へ行き、とにかくPC前でねばって記事を仕上げようとしたのですけれども

さすがに長い時間を使って更新するだけの余力が無く、止むなく観劇記のレポを後回しにして

今回は敢えて記事を差し替えというカタチで新着情報を更新するに至りました…(ToT)

マスクと鼻炎タイプの風邪薬だけでは、対処できないジブンが悲しい存在である以上に

やはりこの時期、花粉が飛び始める季節というのはホントにナンギな限りです…

…ということで大変お待たせ致しました。先週宝塚大劇場にて観て来ました雪組公演

「ソルフェリーノの夜明け/Carnevale 睡夢」の観劇記をお届けすることに致しましょう。

まずはいつものように、前半のミュージカル「ソルフェリーノの夜明け」から行こうと思います。

ハプスブルク家の勢力低下に伴い、ヨーロッパ各国ではその支配からの独立を目指して

長年に渡りオーストリアによる圧政が続いていたイタリアでも同盟国であるフランスと共に

オーストリアへ抵抗するための戦線が組まれると共に、その戦いはイタリア各地に広がり

イタリア北部のソルフェリーノでの戦いでは、両軍合わせて4万余の死傷者を出すという

史上最大の激戦となります。

この激戦の最中に偶然通りかかり、その戦争の様子を目撃していたスイス人で篤志家の

アンリ・デュナン(水夏希さん)は、その悲惨な光景を目の当たりにすると共に

戦いの勃発により、野戦病院となったサン・ニコラ教会へ赴くと、そこでは昼夜を徹して

治療にあたる医師のジャン・エクトール(彩吹真央さん)や看護婦のアンリエット(愛原実花さん)らが

現場で働く人数以上に不足している労働力に耐えながら、必死に救護をしている現状で

ソルフェリーノから南に位置するマントヴァから輸送されてくる薬も足りていないことから

病院に搬送される多数の傷兵に対応できず、イタリアとフランスの連合軍の兵士が優先され

オーストリア軍の兵士は十分な治療も受けられずに落命してゆく…という状況に異を唱え

師団長のファンティ(未来優希さん)や参謀長のポルリノ(音月桂さん)らに状況の改善を訴えますが

デュナンの行動は、第三者による出すぎた行為と受け取られ軍から警告を受けます。

それでもデュナンはその状況にめげることなく、自ら率先して負傷した兵士の救護に当たり

病院内から一目置かれるようになると共に、後に分け隔てなく負傷した兵士の救護を目的として

戦場からマントヴァへの病院に搬送すべく、どうすれば良いかの思案をすることになるのですが…

というところで…いつものようにあらすじはココまでにしましょう。(^^)

あらすじをご覧になってもらえればわかると思いますが、赤十字創設者としてその名を知られる

アンリ・デュナンが第三者という視点から、戦争という凄惨たる現実の中で、医療に携わる者として

厳しいまでの現実と激しいまでの理想を抱いて、取り巻く奮闘を描いた芝居であると共に

いわゆるヒューマニズムドラマです。

ボクはヒューマニズムものは、ヒトに観て貰うエンタテイメントの中では一番難しい題材だと思います。

まず生半可では絶対に出来るモノではなく、一切の妥協を許さない凄惨なまでの

人間の愚かさを描き切っていないと、観る側に冷や水をかけて目を覚まさせるくらいの

モノでなければヒューマニズムとして成立し得ないと思っています。

勿論芝居を全編ノンフィクションで描かれても、観る側の感情移入が出来にくくなりますし

芝居の中でデュナンの「兵士である前に人間であり、戦争はただの殺人行為だ」という主張は

イタリア軍の司令官側からしてみれば、安っぽいヒューマニズムだと一笑に付されますが

そんな狂った現実に対し、「間違いだ!」と自身の持つ理想に向けて鬨の声を上げるように

闘いを挑むくらいの正義の持ち主でないと、ヒューマニズムは成り立たないですし

加えて「善と悪」という二元論的世界観に代表される、幼稚な思考が行き過ぎると

観る側は感動するどころか冷めてしまって、芝居どころではなくなってしまう恐れもあります。

ですからヒューマニズムドラマは、製作する側がホントにしっかりしていないと難しいと思います。

このお芝居ですが、作・演出を手掛けられたのが歌劇団前理事長にして、タカラヅカの

演出家の最古参である植田(紳爾)先生ですが、植田先生というと、とにかく芝居の前フリが

非常に長く、芝居をフランス料理のフルコースに例えるなら、前菜に当たるアラカルトの段階で

腹一杯にさせられる…という昔堅気の演出手法を現在に至るまで守られている先生ですが

普段ならこういう演出に辟易しそうなトコロが、珍しく今回はすんなりと観られたことや

あと長年に渡って、様々な舞台の演出を手掛けたコトがやはりモノを言っているのでしょうか

全体的に舞台上における緊張感は満ちており、違和感なく観ることが出来ました。

お芝居の中で、病院内で負傷したオーストリア軍兵士の一人、ポポリーノ(真那春人さん)が

ハーモニカで"アヴェ・マリア"を吹いていたのを、イタリア軍兵士たちに女々しいと揶揄され

通りかかったデュナンに双方が諌められて、ポポリーノが再び"アヴェ・マリア"を吹くと共に

その場にいたイタリア兵、オーストリア兵士、看護婦、修道女らが一斉に"アヴェ・マリア"を

斉唱してゆくシーン等はこのお芝居のハイライトと言っても過言ではないと思います!(^O^)

あとミズさん扮するデュナンもそうですが、ゆみこさん扮するジャン・エクトールも

お芝居後半でみかさん扮するアンリエットらがデュナンの呼びかけにより、絶命を覚悟し

戦場での負傷兵を荷車に乗せて、マントヴァへ負傷兵を搬送すべく、行動を共にするシーンが

あるのですが、そこでミズさんが書いた白地の布に赤で染め抜かれた十字旗を掲げて

銀橋を渡りながら、力一杯赤十字旗を振るところも中々よく出来ていたように思います。

今回は植田先生の長年に勝る演出の手腕が遺憾なく発揮されていたのではないでしょうか。

これ以外にも見るべきところは色々ありますので、今だと当日券も割と出ていますから

まずはこれをご覧になって興味を持たれた方は3/8までに大劇場に赴かれてみて欲しいと思います!

さて明日はその後半に上演されたショー「Carnevale 睡夢」についての記事をお届けする

予定でいますので、どうぞお楽しみにということで本日はこれにて失礼致します。m(__)m

|

« 北川景子ちゃん 本日発売の「B.L.T」に表紙で登場! | トップページ | 宝塚歌劇 雪組公演「ソルフェリーノの夜明け/Carnevale 睡夢」観劇記―後編 »

宝塚歌劇」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 宝塚歌劇 雪組公演「ソルフェリーノの夜明け/Carnevale 睡夢」観劇記―前編:

« 北川景子ちゃん 本日発売の「B.L.T」に表紙で登場! | トップページ | 宝塚歌劇 雪組公演「ソルフェリーノの夜明け/Carnevale 睡夢」観劇記―後編 »