昨日も雨が降ってとにかく寒い一日でした…明日は晴れるようですが、まだこれから
数日の間、雨が降り続くようですので、鬱陶しい日々が続くみたいです…(T_T)
さて今日は!お待たせ致しました!今週3/2に本拠地・宝塚大劇場にて観て参りました
星組現トップの安蘭けいさん(とうこさん)と娘役トップの遠野あすかさん(あすかちゃん)の
サヨナラ公演「My dear New Orleans-愛する我が街-/アビヤント」を観て来ましたので
そちらの観劇記をお届けしようと思います!
まずはいつものように前半のお芝居である「My dear New Orleans~」から行きましょう。
時は1928年の夏、主人公で「Sweet Black Bird」なるヒット曲の持ち主であるジョイ(とうこさん)は
水害による被害を受けた故郷・ニューオーリンズの復興支援のチャリティコンサートに参加すべく
ニューヨークからニューオーリンズに戻ってきます。
同じくジョイに同行し、ニューヨークの興行主でまだ無名だったジョイを見つけ出した
アルバート・ジョーダン(涼紫央さん)がその場に偶然居合わせた音楽ジャーナリストの
エリック・ジョンソン(紅ゆずるさん)と、恋人であるアイリーン・ハート(妃咲せあらさん)に
ジョイとの出会い、そして前出の「Sweet~」に登場する女性についての経緯を
語り出し始めるシーンから、このお芝居は本筋に入っていきます。
そこから遡ること10年前の1917年、ニューオーリンズの一地区、ストーリーヴィルという場所で
ジョイは白人と黒人の混血であるクレオールの子として産まれ、ストーリーヴィルキッズなる
ジャズバンドを率いて、現地のホールなどで演奏をしながら生活を送っていました。
ある日ジョイは、とあるホールで演奏中にニューオーリンズ一のクレオールの美女との
異名を持つルル(あすかちゃん)と再会します。
ルルはまだ幼い頃ジョイに、この地を支配するフランス貴族の血を引くアメリカ人の為政者
ジュール・アンダーソン(立樹遥さん)により、囲われた際に助け出されたことがあるのですが
ジョイは「自分の囲っていた女に手を出した」という理由でアンダーソンにより逮捕されてしまうと共に
ルルも自身が患っている肺炎を理由に、再会したジョイの前から姿を消してしまいます。
またルルには、アンダーソンの威を傘に、悪事に手を染める弟のレニー(柚希礼音さん)がいたことで
ニューオーリンズ中の酒場やホールに、ジョイとストーリーヴィルキッズを出演させるな、という
言われのない悪評をまき散らし、さらにはアンダーソンの命令により、ストーリーヴィルは
閉鎖に追い込まれ、ジョイやストーリーヴィルキッズの活動の場が失われていきかかっていたところに
ニューヨークを中心に、ダンスホールでジャズバンドの興行をおこなうアルバートが現われ
これほのど才能があるなら、ニューヨークへ出て歌ってみないか…との誘いを持ちかけます。
ジョイは「自分が生まれ育った場所を捨てて、遠くへ行くことなんか出来ない…」との思いから
そのアルバートの誘いにためらうのですが…というトコロであらすじはココまでにしましょう。
ハナシはお判りの通り、今もなおアメリカに根強く残る、有色人種の差別と苦難の歴史が
もとになっています。
お芝居の最初のシーン、とうこさん扮するジョイがややうつむき加減で教会のドアを開けたシーンで
スポットライトが当たり、まず拍手が上がるのですが、この「つかみ」の部分でグッと来ました!^^
お芝居の中に度々登場する古いピアノの前に佇みながら、「Sweet Black Bird」を弾き語る様も
さすが歌唱力に長けているとうこさんだけあって、見事なまでにそれを自分のモノにしています。
とにかく芝居にせよ、歌にせよ、そのさり気なさは、とうこさんらしいと言っても過言ではありません!
あすかちゃん扮するルルは、ジョイと生い立ちが一緒でありながら、自身の美貌から
母親や弟との生活を優先し、アンダーソンの元で囲われ続け、ジョイに会った際も
「乗る電車を間違えてしまったわ」と、このお芝居の中で非常に印象的なセリフがあるのですが
ニューオーリンズに産まれ、ジャズで身を起こし、ニューヨークに渡るジョイと、アンダーソンに囲われたまま
肺炎を患っている身ながら、サンフランシスコへと移り、そのまま行方知れずになってしまい
最後に息を引き取ったルルと、その結末の有り様というのは、やはりモノ悲しくもあります。
お芝居の最後の方で、ヒット曲「Sweet Black Bird」を携えてニューオーリンズに戻ってきた
ジョイの前に、レニーが現われてレコードを差し出し、「姉貴は…死ぬ間際までずっと毎日のように
この曲を聴いてたんだ」というセリフと共に、差し出したレコードから手紙が出てくるシーンがあるのですが
その場面があることからもわかるように、このお芝居の結末が、悲恋であることもわかりますね…(T_T)
あとお芝居では、これは有色人種が受けてきた差別と苦難の歴史を物語るシーンとして
ジョイの仲間であるゲイブ(夢乃聖夏さん)が、身重の妻のメイ(蒼乃夕紀さん)を連れて
医師に診て貰おうとするも、「有色人種の診療はしない」と言われたことに憤激し
持っていたピストルで医師を脅し、そのカドで軍に射殺される…という痛々しいシーンもあります。
結果として、この一件がジョイをニューヨークに旅立たせる…ことになるのですが
やはりこのシーンは歴史的なモノもあるとは言え、結構ツライモノを感じました…(ToT)
お芝居を作・演出されたのは、2006年暮れに雪組で当時トップスターだった朝海ひかるさん(コムちゃん)と
舞風りらさん(マーちゃん)のサヨナラ公演「堕天使の涙」を演出されたことで知られる植田(景子)先生ですが
今回のお芝居は、とうこさんの武器となる「歌」を元に、その曲の中に過去に愛する人がいた…という
設定でお芝居を書かれたのはよくわかるのですが、個人的に言うなら、感情移入しにくく
どうも傍観的な内容に終始していたような点が目につきました。
過去にボクが観た「堕天使~」や「落陽のパレルモ」なども、そうした傍観的部分が
目についたこともありましたが、それを陵駕するようなシーンが多数あったこともあり
「その部分は、今回ナシにしとこうか…」的に受け取ることも出来ましたが、今回は悲恋モノだったことや
見せ場的部分にどうも乏しく、その点がハッキリと目についてしまった感があります。
悪く言うなら、一つに的を絞った演出が出来ない…散漫的な描写に終始してしまいがちで
オーソドックスなロマンス作品に長けている一方で、こうした作品にはまだ慣れてないのではないか…と
いう風にも感じられました。とにかくもう一度頑張ってまた満足行くお芝居を観たいところです。
以上本日の記事はココまでに致しまして、明日は後半のショー「アビヤント」について
お届けしようと思いますので、引き続き明日も当Blogにお立ち寄り下さいませ。(^O^)/
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