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2008年10月13日 (月)

宝塚歌劇 雪組公演「ソロモンの指輪/マリポーサの花」観劇記―後編

いよ②今日で10月最初の3連休も終わりですね。また明日ですが、雨が降るようですので

火曜日は傘の用意をお忘れなく。

さて今日は、昨日の記事の続きになりますけれども、只今東京宝塚劇場にて上演中の

宝塚歌劇雪組公演「ソロモンの指輪/マリポーサの花」の観劇記の後編をお届けしましょう。

今回後半に上演のお芝居「マリポーサの花」は、正塚(晴彦)先生の演出により

1960年代の中南米を舞台に、クーデター、民族の誇り、そしてそこに芽生えた男と女の

愛を絡め込むようにして、繰り広げられるお芝居です。

まずは例によって、例の如く、あらすじをばご覧いただきましょう。

1960年代、中南米の某国でクラブの経営をしつつ、一方で政治犯の国外逃亡の手助けを

していた元軍人でクラブオーナーのネロ(水夏希さん)と、同じく元軍人でかつてはネロの部下でもあった

エスコバル(彩吹真央さん)は、幾度も某国内でクーデターが起こるも、アメリカの後ろ盾のもと

国民から搾取を続ける現在の軍事政権に嫌気がさし、軍を除隊すると新たに密輸で

資金を調達し病院や学校などの社会資本の普及を目指すべく、行動を開始します。

ネロは某国でプランテーションを経営する大地主イスマヨール(未沙のえるさん)を見方につけ

やがてネロはイスマヨールの邸宅で、娘のセリア(白羽ゆりさん)と出会うのですが、

ある日ネロが経営するクラブで催されたパーティーの中、大統領が何者かにピストルで銃撃され

その犯人がセリアの弟、リナレス(音月桂さん)だったことが判明すると、ネロはリナレスを問い質し

「大統領を銃撃し、アメリカからの資本を追放し、この国にはびこる貧困を解消させたかった」という

リナレスの主張に理解を示しつつも、リナレスはやがて、この国に自分たちの救世主となるべき

国外へ逃亡していたチャモロなる人物が近いうちにメキシコから戻って来る、というコトをほのめかします。

それを聞いたネロは、「無謀な闘いを挑んでも、自分たちがやられるだけだ。機が来るのを待て」とリナレスに

言って聞かせるものの、リナレスはネロ達の前から姿を消します。

反政府運動へ身を乗り出し、家族と連絡がつかなくなったリナレスの身を案じるセリア、

さらにはネロとエスコバルの前に、自分たちに政治犯の逃亡をさせるよう要求を突きつけてきた

大統領の差し金で、マイアミに住むマフィアのドン、フェルッティ(緒月遠麻さん)が脅迫をしてくるなど…

国の平和と威厳が脅かされる中、刻々と深刻な事態へひた走る国の現状をどうにか打開すべく

ネロとエスコバルの2人もその暗雲に飲み込まれてゆくのですが…といったトコロであらすじは

ここまでにして、あとは皆さん、それゞ各自で結末をご覧になって欲しいと思います。

今回上演されました、このお芝居を観て、その際にボクが率直に思ったのは、

「これは5年前に失敗した、正塚先生のリヴェンジマッチだな」という風に感じました。

実は正塚先生は、過去に2003年の丁度この時期に大劇場で同じく雪組で当時のトップスターコンビだった

朝海ひかるさん(コムちゃん)・舞風りささん(マーちゃん)を主役に上演された「Romance de Paris」という

1980年代のパリを舞台に、アラブの某国で起こったクーデターから逃亡してきた

プリンセスをかくまい、故国のクーデターを鎮めようとする、クラブのオーナーの活躍を

描いたお芝居を手掛けられたのですが、残念ながら「Romance de Paris」は興業的に

失敗に終わってしまいます。

(ボクもこのお芝居を観た一人ですが、お世辞にもあまり良い内容ではなかったように思います…(T_T)

前回の「Romance de Paris」の失敗は、本来ストーリーの結末に来なければいけないハズの

故国でのクーデターの失敗をストーリーの中盤に持って来たため、そこから後の展開が

完全な尻切れトンボで終わってしまったところに、一番重大な問題があったのですが

今回の「マリポーサの花」は、そうした失敗に終わった部分を解消し、お芝居後半以降は

スペクタクルな展開も見せつつ、そして何より良かったのは、水さん、ゆみこさんの2人による

軍人時代の上官・部下の関係にありながら、時にはエキサイトして互いに衝突するシーンや

水さん扮するネロたち2人をつけ回すフェルッティとその部下をねじ上げるシーンなど

タカラヅカに多いギャングスターを題材にしたお芝居とも違う、正塚先生らしくあって

正塚先生らしくない(どういう意味でしょ?^^)カンジのお芝居で2時間半一切ダレることなく

真に緊張感みなぎる内容は、見てて「コレってもしかすると傑作では?!」と思わせるような

出来栄えとなっています!

正塚先生が5年かけて構想を練りに練っていたのか、それとも某国の揺れ動く情勢を背景に

もう一度お芝居をつくろうとしていたのかは、はたまた不明ですが、恐らく正塚先生が手掛けた

数あるお芝居の中では、実に骨っぽい内容の一作になり得たと思える一作と言っても

過言じゃないような気がします。

もしこのBlogを見て、興味が湧いたという方は、前売券はすでに完売してしまっていますが

JR有楽町駅前近郊の金券ショップになら、一枚、二枚のチケットがあると思いますので

それを手に入れてでも観て欲しい…そう思えるようなお芝居です!

何か表現がオーバーになってしまった感がありますが、もし皆さんも興味を持たれたなら

11/16まで有楽町で上演中ですから、是非観ておいて欲しいと思います!

以上本日の記事をお届け致しました。もうお休みも今日限りですので、最終日だからと言って

ハメを外し過ぎて、体調を崩した…なんてことのないようにだけ気をつけて下さい。

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