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2007年3月 4日 (日)

宝塚歌劇 花組公演「明智小五郎の事件簿-黒蜥蜴-/TUXEDO JAZZ」観劇記―前編

どうも皆さま、今年に入ってから土日の更新が夜遅くでないと出来なくなったコトもあってか

1日1日の更新が度々途中のままで、その後で文章を継ぎ足したり・・・といったコトを

繰り返しておりますが、何卒ご理解下さいませ。m(__)m

さて!今日は観劇後長らく記事に出来ずにいた宝塚歌劇花組公演「明智小五郎の事件簿-黒蜥蜴-/TUXEDO JAZZ」の

観劇記をお送りしたいと思います。

今回のお芝居ですが、言わずと知れた江戸川乱歩が執筆した探偵小説の代名詞であり

過去に幾度も映画化・舞台化された作品として有名ですが、宝塚で初めて上演するに際し

演出を担当された木村(信司)先生は、時代を戦前から戦後に移しての上演になっています。

お芝居は宝石商である岩瀬(夏美ようさん)の家に、主人公である探偵・明智小五郎(春野寿美礼さん)が雇われたことから

話は始まります。岩瀬の一人娘の早苗(野々すみ花さん)を誘拐するという脅迫状を受け

明智はホテルの周辺に警備を張り巡らせます。

そこに岩瀬の知り合いである緑川夫人(怪盗・黒蜥蜴、桜乃彩音さん)が”そんなのハッタリじゃない”と

退屈な時間をしのごうとばかりに、明智に対して一つの賭けを持ちかけます。

もし早苗が誘拐されれば、明智は探偵を辞める、もし犯人を捕まえることができれば

緑川夫人は自身が持つ宝石を全て明智に手渡す、というモノで最初はその賭けに

乗り気ではなかった明智は、緑川夫人のその申し出を了承します。

やがて早苗は夫人と自分の部屋に戻りますが、そこで緑川夫人の知人で手下の雨宮潤一(真飛聖さん)に捕まり

気を失ったままでトランクに押し込められ、緑川夫人が早苗に成り代わるカタチで

岩瀬の見張りのもとで寝るのですが、岩瀬は夫人の用意した睡眠薬入りウイスキーを

飲まされ、そのまま眠りについてしまい、犯行時刻の午前2時が訪れます。

ロビーで明智は友人の浪越警部(荘一帆さん)と見張りを続けますが、何もないことを

不審に思った明智は部屋に駆けつけると、ベッドには早苗が寝ていた形跡のみで

早苗の姿は無く、賭けに勝った緑川夫人は明智に探偵を辞めるように迫りますが

明智は緑川夫人に対し、”犯人はあなただ。早苗は既に保護した”と言い放つと

その場につかまっていたはずの早苗があらわれ、賭けの軍配は明智に上がります。

明智は緑川夫人を捕まえようとしますが、緑川夫人は悪びれる様子もなく、懐から拳銃を

一発放って逃亡します。そこから名探偵・明智小五郎と怪盗・黒蜥蜴こと緑川夫人による

攻防へ突入してゆくことになるのですが・・・長くなりますのでここまでにしましょう。

このお芝居ですが、すでにココで一転がある通り、この後ハナシは二転三転します。

特に明智が黒蜥蜴の手下で松公という人物がいるのですが、明智が松公に化けて

黒蜥蜴に接近するシーンや、また黒蜥蜴が周囲の様々な人物に成り変わったりと

まるで後半に上演されるショーの如く、早替わりのシーンも多々あります。

中々目を凝らして見ていないとわからないシーンもあるので、うっかり寝てしまったら

「あれ、話はどうなったの?」みたいなコトにもなりかねないでしょうね。

オサちゃん扮する明智小五郎は非常にダンディでまさにオトナのオトコという部分を

見事なまでに魅せた素晴らしい存在です。自身の仕事である探偵人生に薄日が差し出した中にあらわれた

黒蜥蜴を追い詰めるべく、奔走するオサちゃんは自分が抱える仕事の先行きの不透明さを

振り払おうと懸命に駆け回ります。一方のあやねちゃん扮する黒蜥蜴は先の戦争で

人々の醜い部分をイヤという程見てきたばかりに、自分が生きてゆくには人を蹴落とさなくては

生きてはいけないという部分が強くなった末に狡猾に周囲を陥れる人物になったという設定らしく

(演出の木村先生が時代を戦後にしたのは、その人物に対する背景も考慮してということだそうです)

それにしても、ここまで妖しく、また意のままに周囲を翻弄する悪いオンナという役は

過去に上演された数々の宝塚の芝居群の中ではそうないだけにかなりインパクトが

ありました。他の出演者ではお芝居の中盤から出てくる江戸川乱歩作品につきものと

なっている少年探偵団のリーダーの小林少年を演じる桜一花さん、彼女は本来娘役ですが

宝塚では子供の役は娘役が受け持つという決まりになっているので、初めてとはいえ

オサちゃん扮する明智小五郎の右腕以上の活躍を見せていたのが光っていました。

お芝居は最後まで続きますが、最後はかなり衝撃的な結末になっています。

そしてこのお芝居ですが、ボク的にはひとつツッ込まなければならない部分があります。

それは岩瀬の娘である早苗の存在です。実は早苗というのは架空の人物であり

もとヽこの早苗という存在は明智の手下で助手の桜山葉子が成りすましていた、という

設定になっているのです。早い話が早苗という人物は最初から存在してないのです。

ボクはこのお芝居を観終わった後に「早苗って結局いたのか、いなかったのか?」という

一点だけが気になってしまい、「結局早苗って何だったの?」と思わずにいられませんでした。

この部分は今回のお芝居における謎と言っていいかも知れません。

興味のある方は3/19まで本拠地・宝塚大劇場にて上演中ですので、足を運んで観て下さい。

ボクは4月上演予定の東京公演も観るコトが決まっているので、もう一度キチンと振り返る

意味で、改めて有楽町に足を向けたいと思います。

さて明日は後半のショー「TUXEDO JAZZ」について書く予定にしておりますので

今夜はこれにて失礼致します。m(__)m

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コメント

これ、待っていましたよ。
なるほど、かなり脚色してあるみたいですね。面白そうだなあ。名古屋は4月にルパンですが。
春野寿美礼さんの緑川夫人も観てみたい気がします。トートをやって、退団後にエリザベートやった一路さんみたいに、将来やってくれないものですかね。

投稿: Leo16 | 2007年3月 5日 (月) 00時40分

>Leo16さん
コメントありがとうございます。m(__)m
そして、当Blogへようこそ!

そちらは4月よりタニちゃん・ようこちゃんコンビが宙組トップ就任後、初のお芝居が始まるんですね。ボクは7月にまた大劇場に赴いて観るつもりにしています。
今月末は大劇場で雪組のエリザベートのチケット前売りもあるし、コレだけは是が非でも押さえねばならないので、今月は31日がイチバンの山ですね。

「黒蜥蜴」は乱歩小説本来の
エキセントリック性よりやエロティックな部分よりも
タカラヅカらしいオトナの駆け引き的部分が
強く打ち出されたお芝居に仕上がっています。

ただあやねちゃんはとても妖しく、そして悪~いオンナですよ。
それもダーキュリー以上にね~。^^

>春野寿美礼さんの緑川夫人
かなりエロティックになりそうな・・・。
ファンの間では賛否が上がる様な気がしますね。^^

投稿: MC-K3 | 2007年3月 5日 (月) 01時42分

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