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2006年10月29日 (日)

宝塚歌劇 雪組公演「堕天使の涙/タランテラ!」観劇記―前編

どうもMC-K3です。m(__)m  長いことお待たせして申し訳ありませんでした…

今日は!先日宝塚大劇場で上演されました雪組公演「堕天使の涙/タランテラ!」の

観劇記をココに記したいと思います。

まず最初にタカラヅカのコトを御存知ない方へ説明です。宝塚歌劇は大抵が前半お芝居

そして後半がレヴュー(ショー)という構成になっています。

(「ベルサイユのばら」や「エリザベート」のように前半・後半共にお芝居という、俗に言う

”一本モノ”もたまにあります)

つまり前に出ている題名がお芝居であり、後ろにある題名のモノがショーだという風に

考えて頂ければ結構です。

さて、この「堕天使の涙」ですが、舞台は20世紀初頭、退廃と背徳の香りに満ち溢れた

パリのある夜会で上演されたアトラクション「地獄のルシファー」から話は始まります。

ルシファー(朝海ひかるさん)のこの世のものとは思えないダンスに観衆から賞賛の声が上がると共に

そしてその場にいた演出家のジャン・ポール(水夏希さん)が、ルシファーに自分の舞台作

「地獄の舞踏会」を演出して欲しいという依頼されたことから芝居が始まってゆくのですが

そこに登場する人間の欲望・嫉妬・憎しみといった心の闇の部分と、またその一方で

優しさ・愛情といった心の光の部分の対比が描かれつつも、親子・恋人・仕事仲間といった

それぞれの心の葛藤ならびにジレンマ、或いは成功と嫉妬、夢と欲望、才能と野心により

歪んでゆく人間関係を嘲笑するかの如く、心の隙間の闇の部分をついて、翻弄し

”神よ これが貴方がつくりし創造物たちの本当の姿なのだ 欲望にかられた愚かなる者たちの姿を見るがいい”と

ばかりに神に復讐するルシファーはその場に出てくる人間たちの心を思う存分弄びます。

そんなルシファーも、とある教会で出会った盲目の娼婦リリス(舞風りらさん)と出会った

ことから彼女が負った心の闇に触れ、はじめて愛というものを覚えます。

元オペラ座のエトワールにまで上りつめる所まで来つつも、一方でリリスの産みの親で

母親のジュスティーヌ(五峰亜季さん)により、バレリーナとして自分以上に成功されては

敵わないとばかりに度重なる嫉妬により絶望し、やがて盲目になりオペラ座を追われ、

さらに不幸なことにその命は余命幾許もない…というもはや絶望の淵に立たされながらも

自分は神に愛されているという風に信じたいというリリスに、ルシファーは人間が立たされた

苦しみにも、清らかな愛が存在するのだということを知るのですが…というのが主たるあらすじとなります。

いや~興味のない方もおられるコトを考えて、ココまであらすじだけをただただズラ~ッと

書いてしまいましたが、中々良く出来たお芝居です。

人間が持つ心情が善に行くか、悪に転がるかはその心の強さと弱さによる紙一重の問題

であるコトを越え、人間というものが欲望にかられる悲しい生き物であったとしても

愚かでありつつも、それが人間なのだ、ゆえに愛おしいのだ、という一番大事なコトを教え

てくれています。個人的にはリリスが旅立つ前にルシファーと踊る「光のパ・ド・ドゥ」の

シーンは非常に素晴らしい場面ですので、これから御覧になられる方はそのシーンを

しかと目に焼き付けるつもりで観に行かれてください。

この作品を演出された植田景子先生は宝塚初の女性演出家として、これまでに2000年に

花組で上演された「ルードヴィヒⅡ世」を手掛けられ、その美の極致を追求したような

世界観、言うなれば”夢と現実との間の世界”が評価され華々しいまでの大劇場デビュー

第一作を飾られた方としても有名な方ですが、その女性らしい独特の演出技法はやはり

今回コムちゃん・マーちゃんの御両人が去られる本作でもしっかりと描かれています。

特に最後ルシファーがジャン・ポールに別れを告げ、パリを後にする最後のシーンは

雪化粧に彩られた(東京公演が今年のクリスマス・イブに千秋楽を迎える予定ですので)

クリスマスのシーンで締めくくられるのですが、このシーンも非常によく出来ているので、

是非DVDが発売されたなら、買ってでも繰り返しみて欲しい一作になること請け合いだと

思います。

さて、今回は前編と後編に分けて記事をお送りするつもりでいます。これ以上書くと

長すぎて見られない!という方もおられると思うので、続きはまた明日お送り致します。

それでは、また明日。m(__)m

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